コロナの果ての未来


2020年4月23日

新型コロナウイルス、Covid-19の続編である。

緊急事態宣言下の日本で、今思うことを記したい。

安倍首相は人との接触を最低7割、極力8割減らして欲しいと国民に訴えた。この目的は日本の医療看護体制の維持だ。感染者数を減らすというより、感染者数の山を崩す、つまり一度に沢山の患者が病院に押し寄せないようにするということだ。

外出自粛、営業自粛、学校休校、3密回避。異常事態はあと数週間で終わるのか?誰もがそうあって欲しいと願っているが、残念ながらそれはないだろう。夏場は気候的に感染の勢いが衰えても、秋冬から第二波が来る恐れがある。ワクチンが早期に開発されても世界中に行きわたるには相当時間がかかる。当面はウイルスの蔓延に翻弄され、結局のところ集団免疫ができることでようやく終息というのが、昔ながらの解決シナリオだ。

集団免疫というのは、人口の60%程度が感染することで多くの人に免疫ができ、感染が広がらず、やがて自然に終息していく状態を指す。ただ人口の60%というと、日本の場合は単純計算で7千万人にも上ることになる。4月22日時点の厚生労働省報告では日本全体の感染者は1.2万人程だ。勝手な推論だが、検査有無の関係で数字上明らかになっている感染者数は実態の10分の1くらいだとすると、実は日本全体の感染者は潜在的に12万人から20万人くらいはいると思われる。それでも今の300倍以上の人が感染しないと集団免疫を獲得できない。気が遠くなる話だ。

7千万の感染者のうち発症するのは2割程度の約14百万人、その又5%の70万人が重症・重篤者として終日医療体制の完備された状態、つまりICUに入らなければならない。しかし日本にはICUが少なく、全部合わせても9千床程しかない。70万人の重症患者が一気に出現したら大変なことになる。つまり医療崩壊だ。だからこそ感染のスピードを極力遅くし、重症・重篤者の出現数をゆっくりと時間をかけて増やす方法を日本は選んでいる。

しかしながら、仮に重症・重篤者が平均してICUに居る期間が1か月で、毎月の出現数をICU数ギリギリにとどめられたとして、計算上78カ月、6年半かかる。またその間は、並行して何十万人もの軽・中症者を収容できる施設と病床を確保しなければならない。これは最も悲観的シナリオかもしれないが、破天荒なシナリオでもない。仮に発症率が半分に下がったとしても、終息までには最低3年を要する。これでも楽観的なのかもしれない。

人類が未知のウイルスに遭遇した時の対処方法が、今も昔も集団免疫を勝ち取ることしかないとすれば、季節によって多少浮き沈みはあっても、多分Covid-19が終息しきるには少なくとも2~3年はかかる。スペイン風邪の時もそうだった。これは歴史が証明している。

前々回のブログで東京オリンピックの1年乃至は2年の延期を予想したが、その後IOCは1年延期を正式決定した。延期の予想は当たったが、終息までの期間が長期化するとすれば、本当に1年延期が正しかったのか?戸惑いがある。終息までに2~3年かかるなら、来年無事開催できる保証はない。


さてこのような時代に遭遇した我々の未来はどんな未来だろう?

コロナのおかげで、これまで潜在した問題点が浮き彫りになった。

コロナのおかげで、再認識されたこと、あらためて必要性が確認されたこと、

新たに今後の成長・進展の可能性が認識されてきたこともある。

必然的に日本も変わる、日本人も変わる。

世界も変わる、世界の人々も変わる。

これだけ地球規模で同時に起こった災害は、

地球上の殆どすべての人が、

同じトラウマを脳裏に植え付けながら、

新しい地平線を目指そうとするはずだ。

奇しくも世界はひとつになる。

同じ思いを共有しながら、否応なしに人間の生活は変わらざるをえないだろう。

これからの常識や考えられる変化を思いつくまま書き並べてみた。

<仕事、教育、趣味、娯楽等のオンライン化>

オンラインミーティング(テレワーク)の定着。

オンライン診療、オンライン授業、オンライン講習、オンラインイベント、

オンライン食事会・飲み会の浸透。

オンラインお役所手続き、オンライン投票、オンライン国会(他、様々な行政会議)の開始。

ネットバンキング、ネットショッピング、ネットパフォーマンスの拡大。

そして、ハンコレス社会の到来。

<食事>

ウチ食べ、テイクアウト、出前・宅配市場の拡大。

オープンテラス有りレストラン、少人数レストランの常態化。


<ソーシャル・ディスタンシング>

イベント会場・アミューズメント施設等での3密回避と空間確保。

ジム等スポーツ関係施設での3密回避と空間確保。

スーパー他各種店舗での3密回避の常識化。

<地元志向・地方分散化>

テレビ等マスメディアの凋落とSNSによる情報発信力向上。

東京一極集中回避=人の密集を忌避する傾向の強まり=人、拠点、情報の地方分散。

地元志向、日本回帰、海外旅行の低迷。

<地球環境の改善>

大気汚染、気候変動改善の必要性再認識。

(Covid-19のおかげでクリーンになった環境を維持したいという欲求)


つまりこれから世界の主流となるキーワードは、

バーチャル、パーソナル、スペイシャス、ローカル、ナチュラルだ。

逆に以下のようなキーワードで表現される活動は、最小限にとどめたいと思うだろう。

リアル、ジェネラル、クラウデッド、グローバル、アーティフィシャル。


最後に一つ気にかかることがある。


それは人間にとって欠かせないリアルな人と人との交流だ。


人間にはスキンシップが必要だ。どうしても。

チームビルディングはバーチャルな環境下だけでは無理。会社でもインフォーマルな組織でも、リアルな環境で会話をし、意見を聞き、議論するような場が不可欠。

新しい出会いはどうなるのか?バーチャルな世界でしか知らない人と友情を深めることはできるのだろうか?人生のパートナーとはリアルの世界で出会い、愛を深め合い、お互いを理解し合うことが不可欠だ。

そのよう人間同士の接触は避けられないが、どうやって対応すべきなのか?

とどのつまり、我々はどういう生き方をすればよいのだろうか?


このことが我々にとっての最大の難問だろう。

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