先送り厳禁


2020年7月30日

コロナが一向に終息しない。おまけに先月から続く気象台観測史上まれにみる長梅雨のせいで気がどっと滅入り、ブログを書く気も起らなかった。ああ毎日憂鬱だなあ~と思っていたら、あっという間に7月も終わりに近づいている。時間の経つのが何と早いことか。

以前このブログで、コロナ禍の中で浮き彫りになった問題が沢山ある、この機会を利用して先3年間で変えるべきところは変えようと提言した。やっぱり皆考えることは一緒で、コロナ後に日本はどう変わるべきか?日本の新しいあり方は?というような議論が巷間たけなわだ。

やり玉に挙がっているのは特に日本企業の話だ。雑誌とか新聞、“緊急出版”ものの書籍、ネット記事等で様々な意見が飛び交っているが、指摘されている問題点は大同小異だ。

典型例はIT化の遅れ。多くの企業でテレワークが進まない。テレワークができても仕事の能率が上がらない。相変わらず紙の資料を沢山作らねばならない。スタンダローンのワード・エクセル資料をいまだに山ほど作っているので、デジタル・トランスフォーメ―ションは口先だけに終わっている。仕事の最後には紙に印刷して対面で上司に報告し、ハンコをもらわなければならない。いやはや極めて旧時代的であると。

日本の企業文化そのものへの批判も再燃している。学卒一括採用や年功序列を前提に、組織は責任の所在をわざと曖昧にするように構成され、従業員は同質性や画一性を重視した社内教育を受け、組織の空気を読みながら仕事をすることを求められ、上司とのお付き合いや同僚への忖度や、部下への気遣いを厭わないことを美徳とされ、そのような点が優れている者が評価される。口では女性活用、高齢者活用と言いながら、その実は働き盛りの男性社員が依然として中心戦力のまま。経営者にとって女性管理職の登用はポーズに過ぎず、本当は旦那を支える内助の功でいてください的な思いを胸に秘めつつ男尊女卑的企業精神を根強く残そうとする。

そんな日本企業の、特にホワイトカラーの生産性は極めて低いと。そしてそのような日本企業は考え方も保守的なら仕事も保守的で、一向に新たな事業投資をせず、業績も上がらず、ひいては日本国全体の競争力は下がる一方だと。

誰もがいう結論は「こういうことが日本経済低迷の元凶だ、コロナを契機に変えなければいけない」となる。一義的には私も大賛成である。コロナがなければやり過ごしていた積年の課題が、国や企業や個人等いろんなレベルでさかんに議論されること自体はいいことだ。

ただ議論ばかりしていても意味がない。コロナが終息したころには結局何も変わらないまま問題先送りとなりかねない。日本人は元来、問題への対応が移ろいやすい。これは一大事!とついこの間騒いでたなあと思ったら、すぐにほとぼりが冷めてまあいいか、となる。議論は生半可でもとにかくすばやく実践、実行に移すことが肝心だ。議論をし尽くすのではなく、七、八割よさげだねとなったら即実行。そういうクセを日本の国民はなんとしても付けないといけない。肝心なのは個々の実行を正当化するための大義名分。ある種の求心力だ。それがあれば一時のブームに終わらず、改革は長続きする。

過去数十年におよぶこの国の問題先送りパターンはつまりこうだ。まず有識者と呼ばれる人々が日本の旧習をひたすら批判してあれを変えるべきだ、これを改めるべきだと叫ぶ。すると必ずそれに抵抗する勢力が現れる。有識者は北欧モデルだのシンガポールだのと外国の先進事例を引き合いに出して、日本は遅れているから追いつかないといけないと主張する。抵抗勢力は日本には日本のやり方があるから変える必要はない、あるいはすぐには変えられないと居直る。結局平行線をたどったまま議論のブームが去る。疲れましたね、また今度にしましょうねといった具合だ。こんな事何回繰り返しても意味がない。時間の無駄だ。

過去や現在でなく、視点を将来に向けよう。そしてこの国の将来ビジョンを明確に描こう。そしてこの先10年のこの国の明確な達成目標を定めよう。そこから現状の何を、いつまでに、どういう風に変えなければいけないのかをクリアにしよう。さっき上げた様々な記事を読んでも、そういうアプローチがあまりにも欠けているのが分かる。だからいつまで経っても問題が解決しない。

日本が目指すべき姿を国民全員が共有して、それを達成するための活動に国も企業も個人も主体的に取り組む。その過程で日本の国力はおのずと回復し、新しい成長の在り方を体感できるはずだ。これは元来政治家の皆さんのお仕事だが、もはや政府も国会も全く頼りにならない。ならば我々のような民間の人間で自発的にやるしかあるまい。

次回のブログではその将来ビジョンについて、自分なりの意見を散りばめてみたい。それをたたき台にして市井の「有識者」から意見をもらい、猛スピードで将来ビジョンを提言したい。次回がいつになるか、今は全く見通せないが。


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